浄土真宗本願寺派 福専寺 本堂
奥和田 健
Okuwada Architects Office
株式会社 奥和田健建築設計事務所
大阪市内の南側、天王寺区と阿倍野区は、学校と住宅そして寺院が多い地域で、今回の寺院も、阿倍野区の昭和町にあり、辺りは穏やかな街並みが続いていた。
建て主である住職、そして檀家の皆さんからの相談は、老朽化した寺院の建て替えと共に、塀と門を取って、街に開かれた形の寺院にしたいとの要望であった。


敷地周辺は、隣地建築物が立ち並ぶ市街地。人が行き交う交差点へ向け、本堂のアプローチを設けて、エントランスとつなげる構成を考え、道路に対して、少し斜めに外壁ラインを設ける事で、敷地内に街とのバッファーを作ることにした。
 


外壁の黒い部分は、既存の寺院の瓦の色に合わせた石を積んでいる。白い部分も既存の漆喰色に合わせて、街並みの色彩変化を抑えた。
手前の平屋部分が本堂で、奥の3階建て部分が庫裏である。
 


石の壁はボーダー状に切ってあり
時の移ろいと共に表情を変えていく。
 


採光とともに本堂へといざなうエントランス
 


畳の間から、前庭、そして街へと
 





浄土真宗本願寺派 福専寺 本堂

設計:奥和田 健
okuwada architects office 奥和田健建築設計事務所
撮影:多田ユウコ
施工:藤木工務店 大阪本店

所在地:大阪市阿倍野区
主要用途:寺院+庫裏
構造規模:鉄骨造3階建て